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商品コード： ASKS-SG14

電子版(スコア+パート譜付)



『中川 峻彰作曲『ブルートパーズ』吹奏楽小編成』　演奏用パート譜セット』

　「ガラスのように透明で純粋な心を持った子どもたちと接していると、自分までそうなれるような気がするし、そうありたい」という人がいた。さまざまな時間の流れに身を浸すにつれて、私たちは多くの不純、濁りに触れて、その身を汚してゆくのだろう。
　ブルートパーズというと美しい蒼色の石を思い浮かべる(私は実物を見たことがないにしろ)が、天然のブルートパーズというのはほとんど産出されないのだそうだ。ではいかにしてそれを作るかというと、元々は無色透明の「トパーズ」に人工的に放射線を照射したり加熱 したりして、濃い蒼色を表出させているのだという。ごく稀な真に天然のブルートパーズの色はむしろいっそう透明に近く、ほんの少しだけ淡い青色をもっているらしい。
　曲中では、自然な流れの中で音楽が何度か屈折してb-moll, Des-durに入る。それは前述した不純、濁りを表現したものだ。成長するにつれて濁ってゆき、純粋な透明ではなくなってしまうことは確かだが、光を受けた背後に残る濃い蒼色は、私の目に美しく映っていた。

　各パートすべて一人ずつの編成を想定しているため、"Solo"は単に独奏的に目立って、という意味になる。
　Perc.2の奏者がPianoを奏することが困難な場合、Piano奏者とB.D.及びSleigh Bells奏者の二人を用意することが望ましい。それも難しいのであれば、冒頭三小節のみ別パートの奏者がPianoを奏し、それ以外の箇所はPianoをカット、冒頭Pianoを奏した奏者は直ちに自分のパートに戻る、というようにすること。