【CD】 Memory/Hiroshi Sakaoka 坂岡裕志(ユーフォニアム)

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商品コード: WKCD-0090

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【CD】Memory/Hiroshi Sakaoka(Euphonium)  メモリー/坂岡裕志(ユーフォニアム)

関西を中心に活動しているユーフォニアム奏者、坂岡裕志のプロ生活25周年記念としてリリースされた待望のファーストソロアルバム。カーナウの「ユーフォニアムの為のラプソディ」や、クーパーの「ドニゴール湾」など、2016年6月に開催された〜音の博物館〜リサイタルで取り上げた曲の他、思い入れの深い曲であるハートインハートやメモリー等、自身が大切にしてきたレパートリーや、坂岡裕志委嘱オリジナル作品である中澤道子作曲のゾイサイトも初音源化など、注目の8作品&ボーナストラック1作品の全9作品を収録。ボーナス トラックには2015年9月18日に西宮市アミティホールで開催されたウインドアンサンブル奏第17回定期演奏会で演奏された、A・リード作曲のユーフォニアムソロ曲「劇的間奏曲・海の情景」を収録。                        
坂岡裕志の優美なユーフォニアムの音色が存分に堪能頂けます。

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【収録曲】

収録曲

◆トラックタイトル(収録曲):
1. ユーフォニアムの為のラプソディ(ジェームズ・カーナウ)
2. テノールホルンとピアノの為のソナタ(イェネ・タカーチ)
3. ドニゴール湾(ポール・ラベット・クーパー)
4. ソナタ ヘ短調(ゲオルク・フィリップ・テレマン)
5. ケンタッキーの我が家の主題による変奏曲(ウィリアム・リマー/石田忠昭 編曲)
6. ゾイサイト(中澤 道子)
7. ハート・イン・ハート(アイヴァー・ボサンコ)
8. メモリー(ロブ・アレス)
9. 劇的間奏曲「海の情景」(アルフレッド・リード)〈ボーナストラック〉

ピアノ松永玲子  橋本礼奈

収録:2016年4月11・12日 舞子ビラ神戸あじさいホール
ボーナストラック
2015年9月18日ウインドアンサンブル奏第17回定期演奏会
西宮市民会館アミティホール

【Euph奏者 坂岡裕志 とは?】

坂岡裕志(さかおか ひろし)
大阪芸術大学芸術学部演奏学科管弦打コースを卒業。ユーフォニアムを的場由季、三宅孝典各氏に師事。同大学卒業演奏会、兵庫県大学新人演奏会、ヤマハ管楽器新人演奏会、ユーフォニアム・デビューコンサート等、多数の演奏会に出演。第六回日本クラシック音楽コンクール優秀賞、審査員特別賞受賞。第三回松方ホール音楽賞大賞受賞。これまでに4度のリサイタルを開催。現在、ブラスフェイヴァリッツ、ユーフォニアムグループ"Grow"、ブラス・スカラーズ大阪、ウインドカンパニー、ウインドアンサンブル奏、バイエルンカペレ大阪の各メンバー。垂水区音楽協会会長、垂水生活文化協会副会長。

使用楽器カナディアンブラスCB-30SP  
ウィルソンTA2910GP

【曲目解説】

【ユーフォニアムの為のラプソディ/ジェームズ・カーナウ作曲】
ジェームズ・カーナウは1943年ミシガン州ポート・ヒューロンに生まれ、ロイヤルオークで育ちました。 ウェイン州立大学とミシガン州立大学で学び1970年ミシガン州立大学で修士号を取り、ケンタッキー州アスバリー大学で助教授を務めた後イリノイ大学で理論と作曲を教えました。その後1986年からフリーランスの作曲家として活動しています。指揮をハリー・ビジアン、作・編曲をF.マクスウェル・ウッド、ジェイムズ・ギブ、ジェレ・ハッチソン、アーウィン・フィッシャーに師事しました。 救世軍のブラスバンドでユーフォニアム奏者としても活動していたこともあり、吹奏楽のほかブラスバンドの作品も多く残しています。受賞作品も多く、1980年に「ムタンザ」、1984年に「ユーフォニアムと吹奏楽のための交響的変奏曲」でABAオストワルド賞を受賞。 スクールバンド向けの曲から「ロッキンヴァー」などのような難曲もあります。カーナウはユーフォニアムを名バリトンホーン奏者レナード・ファルコーニに師事して学んだことがあり、ユーフォニアムのための優れた作品を多数書いています。1978年に作曲された「ユーフォニアムと吹奏楽のためのラプソディ」は、師ファルコーニに捧げられました。続けて演奏される3つの部分からなり、冒頭の無伴奏で独奏ユーフォニアムが奏でる叙情的で美しいメロディーが印象的です。

【テノールホルンとピアノの為のソナタ/イェネ・タカーチ作曲】
ハンガリー系オーストリア人のタカーチはドイツ・東欧の音楽界においてとても重要な人物で、彼の名にちなんでタカーチ弦楽四重奏団と言ったアンサンブルも結成されています。作曲家としてだけでなく音楽教師としても広く知られたた人物であり、フィリピンやエジプトでも指導に当たり、アメリカでも多くの曲を作曲しています。テノールホルンとピアノの為のソナタは楽章形式で無く、緩‐急‐緩‐急と言ったテンポ指定の中で、ある時はテノールホルンが主になり、またある時はピアノが主導権を取って、またお互いが対等にフーガを作り上げたりと、とても構成力に優れた曲です。

【ドニゴール湾/ポール・ラベット・クーパー作曲】
ポール・ラベット・クーパー(1976〜)はブラスバンドの世界で今最も活躍する作曲家の一人で、打楽器奏者としても活動する彼は世界最高のブラスバンドと評されるブラックダイクバンドにプレイヤーとして参加していた経歴を持ち、在籍当時から作曲活動にその才能を発揮していました。そのような経緯からポール・ラベット・クーパーはブラスバンドのフィールドを中心に活動する数少ない作曲家としてブラスバンドで活躍する奏者には大変貴重な存在となっています。また彼は独奏曲も数多く作曲しており、これまでに金管楽器奏者に多数の重要なレパートリーを提供してきました。曲はアイルランド北西部に位置するドニゴール州の海辺を描写したもので、ソロバリトンホーンとブラスバンドの為に作曲されました。アイルランドの伝承歌のスタイルをモチーフとしており、心地よく響く息の長いフレーズが豊かな自然を歌いあげる美しい曲です。

【ソナタヘ短調/ゲオルク・フィリップ・テレマン作曲】
ゲオルク・フィリップ・テレマンは1681年3月14日、ドイツのマグデブルクに生まれ1767年6月25日にハンブルクに没しました。ドイツ後期バロック音楽最大の人気を誇った作曲家で18世紀前半のヨーロッパにおいては随一と言われる人気と名声を誇り、クラシック音楽史上もっとも多くの曲を作った作曲家として知られます。このソナタヘ短調は「忠実な音楽の師」というテレマンが隔週で刊行していた市民向けの音楽雑誌に掲載された楽譜です。毎号楽譜を掲載し、曲の続きは次号に掲載するという方法を採っており、テレマンはかなりの商売上手でもあったようです。
このヘ短調ソナタは元々ファゴットもしくはリコーダーと通奏低音の為に書かれ、トリステ、アレグロ、アンダンテ、ヴィヴァーチェの4楽章形式を取ります。1968年にフランス人のピアノ奏者ロベール・ヴェイロン=ラクロワとニューヨーク・フィルハーモニックのバストロンボーン奏者アレン・オストランダーとの共編の形を取ったトロンボーンとピアノの為の楽譜がニューヨークで出版されると、トロンボーンやユーフォニアムのレパートリーとして広く演奏されるようになりました。

【ケンタッキーの我が家の主題による変奏曲/ウィリアム・リマ―作曲(石田 忠昭編曲)】
心にしみじみと語りかけるようなフォスターの旋律を主題に用いたリマ―による大変親しみやすい変奏曲です。壮麗な序章の後、主題が提示され第一変奏、第二変奏は主題の線を残しながらリズムに変化を与える装飾変奏を主体とし、第三変奏では同主調に転調、主題とは別の性格が現れます。また、変奏の間を行進曲風の経過部が協奏曲風に仕上げ結尾ではバンドの主題旋律に独奏部の華麗な装飾が施され力強く全体を結びます。1987年に伊藤透編曲による吹奏楽伴奏版がレコーディングされ、またヤマハ教販から楽譜も出版されたことにより、バンドバックの独奏曲として日本に広まりましたが、この度石田忠昭によってピアノ伴奏のユーフォニアムソロ曲として再編曲されました。伊藤透編曲版ではカットされた繰り返しや第三変奏〜カデンツァ間のフレーズが原典どおり収められています。

【ゾイサイト/中澤 道子作曲】
この作品は1997年「坂岡裕志 第1回ソロリサイタル」の為に書かせて頂いた曲です。
ユーフォニアムと言う楽器の魅力....それはやはり、柔らかく時には逞しく人々の心を包み込む その多様な音色にあるのではないでしょうか。この楽器のそんな魅力に、私も大いに惹かれた一人ですが、何度か聴かせて頂く坂岡裕志氏の巧みな技術と豊かな表現力に触発され、この楽器の可能性が存分に発揮出来るよう想いを託して書きました。
曲は古典的な急・緩・急の三楽章形式で、ピアノと掛け合いつつ各楽章で旋律・リズム・和声の変化を愉しんでお聴き頂ければ幸いです。
題名の「ZOISITE」とは「神秘」「永遠」の意味を持つ色鮮やかな美しい輝石の名です。(中澤道子)

【ハート・イン・ハート/アイヴァー・ボサンコ作曲】
アメリカの吹奏楽指導者で、作・編曲分野でも活躍するアイヴァー・ボサンコが救世軍のバンドマスターとして人望の高かったユーフォニアムの名手クリス・マレットの為に作曲したもので原題を「Glorious Libaration」(グローリアス・リヴァレーション:栄光の開放)と言います。その後スティーブン・ミードが「ハート・イン・ハート」の題名でCD録音した事により有名になりました。讃美歌の旋律に基づくかなり自由な形態の叙情味を持ったヴァリエーションですが旋律は主としてユーフォニアムをベースに表現しており最初に短めの序奏が有ります。また、ピアノが伴奏と言うよりむしろパートナーとして書かれており、センターステージを取っていきそうな気配でも有ります。長らくブラスバンド伴奏の楽譜しか出版されていませんでしたが、近年ピアノ伴奏版も出版され、ドラマチックで魅力的なこの曲を演奏する人も増えてきています。

【メモリー/ロブ・アレス作曲】
アンドレ・ウェニャン(Andr Waignein、1942年1月28日 -2015年11月22日 )はベルギーの作曲家、指揮者。エノー州ムスクロンに生まれ、ブリュッセル王立音楽院とモンスの王立音楽院で音楽理論、移調、音楽史、和声法、対位法、作曲、トランペット、ピアノ、室内楽を学びながら、リールのフランス放送協会でジャズバンドのメンバーとして演奏し、数多くの編曲を手がけました。その後、ムスクロン、モンス、トゥルネー、ブリュッセルの音楽アカデミーや王立音楽院の教師を歴任し、2007年に引退しました。吹奏楽を中心に音楽教育、室内楽、声楽などさまざまな分野に1000曲を超える作品があります。ロブ・アレス(Rob Ares)、フレーデ・ヒネス(Frede Gines)、ローラント・ケルネン(Roland Kernen)、さらに妻の名前によるリタ・デフォールト(Rita Defoort)といった筆名でも多くの作品を発表しています。「メモリー」は叙情的なユーフォニアムソロによって演奏されるロマンチックな作品。楽譜はベルギーの出版社Scherzandoからコンサートバンド・ファンファーレバンド伴奏版が出版されており、坂岡裕志によりピアノ伴奏版に編曲され収録されました。

【劇的間奏曲「海の情景」/アルフレッド・リード作曲】
この曲は「ソロ・バリトン(トロンボーン)とバンドの為のドラマティック・インテルメッツォ」という副題を持っています。しかし作曲者によれば独奏楽器はバリトンあるいはユーフォニアムもしくはトロンボーンとされ、この独奏パートとバンドの進行はまさに同程度の重要性をおびており、そのバランスは特に留意されるべきとのことです。そしてトロンボーンの時よりユーフォニアムの場合にはバンドの編成を幾らか縮小するのが好ましいとされています。曲はモルト・モデラート・エ・エスプレッシーヴォで自由な変奏曲に近い形をとり、ソロとテュッティをいわば交互に配しています。そうしたこともあり曲の色彩感は豊かに変化します。そしてソロは主として主題的な材料を用いて滑らかに動き、起伏感を巧妙に置いている所がこの曲を「ドラマティック」と形容した所以なのでしょう。

【発売日】

2016/7/1